こんにちは。ぐうたらんこです。
この記事は我が家の愛犬「はなちゃん」が膝蓋骨脱臼パテラと診断され手術を受け、その後の経過についてブログにまとめています。
現在、パテラの手術を受けてから2年が経過。我が家のはなちゃんは後ろ足の調子が良く元気いっぱいに走り回ってますよ♪
ん〜 なんや〜?呼んだかぁ?
愛犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)|手術までの進行度合
- トイ・プードル
- 2014年3月19日生まれ
- 体重2.6kg〜2.8kg
年齢 | 行動 | 診察時のグレード | 獣医のアドバイス |
1歳〜4歳ぐらい | 走る時にスキップすることがある | グレード1 | 「小型犬には多いからね〜」 |
4歳〜5歳ぐらい | スキップに加え、片足を上げてフラミンゴポーズをする | グレード2 | 「なるべく足に負担がかからないようにしましょ」 |
5歳ぐらい | たまに後ろの片足をかばっている歩き方をする | グレード2〜3 | 「ん〜 少し悪くなってきてるね〜」 |
5歳〜6歳ぐらい | 立ち上がった後に足を引きずるような歩き方が少しの間続く | グレード3〜4 | 「手術する方法もあるけどね〜」 |
6歳 | 膝蓋骨脱臼(パテラ)の手術 | グレード4 | 「どうしますか?手術するなら若い方が良いですよ」 |
ほんま、あっちゅう間に進行してもたで…
先天性かもしれんし、早いうちに対処するべき病気やなー
膝蓋骨脱臼(パテラ)かも?と気づく行動
走り方がおかしい?スキップする(1歳ぐらいから)
ボール投げをするとスキップながら小走りする愛犬を見て「かわいい〜♪」と、恥ずかしながら呑気に喜んでいました。
他にもスキップする子いるのかな?と軽い気持ちでWeb検索したときに膝蓋骨脱臼というものを初めて知り、そして、スキップはその症状の1つであることが分かりました。
愛犬の走り方の特徴
- 遊んでいる時、普通にダッシュできる
- ボール遊びの時など、小走りで帰ってくる時にスキップする
- 「ハウス!」の呼びかけの際、スキップしながら小走りする
寝起きなどに片足を上げる(4歳ぐらいから)
はなちゃん(トイ・プードル)は、片足をグーッと折り曲げながら引き上げて、フラミンゴのようなポーズをとることがありました。この時はまるで足のストレッチでもしているかのよう。
膝蓋骨脱臼は膝のお皿が外れる病気ですが、足を曲げて外れたお皿を戻そうとしているそうです。
愛犬が足を上げる仕草をするとき
- 寝起きのゆったりとした動きの時に、立ち上がったあとまず片足をグーッと引き上げる
- インターホンが鳴って飛び起きた後に、少し経ってから片足を上げてグーッと引き上げる
片足を上げるポーズは徐々に頻繁に見られるようになりました。スキップに比べると足の異変に気付きやすい仕草ですね。
この頃には足の症状について獣医に伝えることも増えましたが、「だんだん悪くなりやすいから、フローリングとか膝になるべく負担がかからないように」といったアドバイスをもらい、それ以外は特に薬の処方などなし。経過観察というやつですね。
膝蓋骨脱臼(パテラ)の手術が必要か?と思う行動
脱臼?足を引きずることがある(5歳ぐらいから)
大好きなボール遊びをしている時、膝に負荷がかかってしまったのか?捻挫でもしたのか?遊びの途中で後ろ足を少しかばうような歩き方をすることがありました。
足をかばうような仕草はしばらく日にちが経つとおさまることもありましたが、症状が長引くこともあり、この頃から運動させるにも気を遣う機会がかなり増えてきました。
はなちゃん、自由に走り回りたいのに「そこダメ!」とか言われてストレスやったやろ〜、ごめんなー
ほんまやで。なんで止められるんか分からんかったわ
膝蓋骨脱臼(パテラ)のセカンドオピニオン
行きつけの病院は「温存+経過観察」でのアドバイス
家から通いやすい動物病院に通っており、はなちゃん(トイ・プードル)だけでなく亡くなったワンコたちもあわせると15年以上同じ獣医さんにお世話になっています。グーグル検索によるレビュー評価も良い動物病院ですし信頼している先生。
この行きつけの動物病院で、はなちゃん(トイ・プードル)のパテラについて度々症状を伝え、「足に負担がかからないようにフローリングとか気をつけて」とか、「体重が増えると膝に良くないから管理しっかりね」といった注意点などのアドバイスをもらっていました。
基本的に、私が伝えた状態や症状からの診断がメイン。年月と共に進行しやすい病気ですが、手術についての話が出ることはなく、当然のように「温存+経過観察」という流れで進んでいました。
せやから、この頃は手術が必要なくらい悪化してるとは夢にも思わんかってん・・・
セカンドオピニオンは「手術の検討」をアドバイス
ある日、はなちゃん(トイ・プードル)が後ろ足を引きずり、いつもよりも歩きづらそうなことがありました。
病院に行こうとしたらたまたま行きつけの病院がお休みだったため、Googleでレビューを見て良さそうなところを探し、隣町の動物病院に初めて行ったときです。
行きつけの病院と同じように現在の症状を伝えたところ、先生がはなちゃんの後ろ足を触診。それも後ろ足を上下に何ども動かしたり、膝をグリグリしたり・・・そんなにグリグリして痛くないのー?と心配になるぐらい 笑。
そして先生が「お母さんもこの部分触ってみて」「ほら、分かる?今、膝のお皿が外れたね、ほら、今、元に戻ったね」と私にも膝のお皿の状態が分かるように触らせてくれました。
膝のお皿が外れたの触るん、正直ちょっとビビったわー
そして「これはね、もうグレード3か、4ぐらいになってるよ。手術って方法もあるけどそれは僕の判断ではなく飼い主さんが決めて。必要なら手術してくれるところ紹介するしね。」と。
さらにさらにもう片方の後ろ足も触診。「こっちはまだそこまで悪くないけど、グレード1にはなってるよ」と、全く気に留めていなかった反対側の状態も知ることができました。
私の場合、たまたま行った病院で愛犬の後ろ足の進行度合いを実感できました。もし、いつもの病院しか行ってなかったら、愛犬の足はもっともっと悪くなって年齢と共に手術ができなくなっていたかもしれません。
膝蓋骨脱臼(パテラ)|診察・手術・術後・通院の流れ
セカンドオピニオンで話を聞いてからその日のうちに手術を決意。
セカンドオピニオンの獣医さんに紹介してもらっても良かったのですが、術後の通院なども考え、電車でも通いやすいところ、そして実績を積んでいる病院を自分で探しました。
愛犬の手術をしてもらったのは、大阪メトロ御堂筋線 なかもず駅 「なかもず動物病院」です。Googleで検索するしか探す方法がなかったのですが、膝蓋骨脱臼(パテラ)の手術をされた方のレビューを読んで、直感的に決めました。
サードオピニオンによる手術前の診察と予約
- 6月6日
さっそく「なかもず動物病院」に予約をし、愛犬を連れてまずは診察。
診断結果はグレード4。反対の後ろ足もグレード1〜グレード2ほどで少し悪いけど、6歳でこの程度なら、今は悪い方の足を手術してあげるだけで良いでしょう、とのこと。
手術するのに迷いがありましたが、手術するなら若い方がいい、という理由だけでなく、先生の「今後何年もまだまだ元気なのに、パテラが原因で思う存分走り回れなくなることを考えると手術をした方がいいのかもしれない」という言葉で迷いがなくなりました。
初めて行った病院やったけど、めっちゃ穏やかで丁寧な先生!
この先生やったら任せて大丈夫!と思ったでー
手術法、術後の通院、膝にボルトを入れたままの生活になり、後にボルトを取ることもできる、などの説明を受けました。
金銭的なことは覚悟ができていましたが、術後の生活について1ヶ月は安静にしなければならない、とのことで、サークルに閉じ込めた状態になることが躊躇われました。
また、どうせなら、と、パテラの手術と一緒に「歯石取り」もお願いできるか確認したところ、「手術中雑菌が入ることを避けなければならない」とのことで、歯石取りを希望する場合は別日になるとのことでした。
手術を受けるにあたって、健康状態確認のための血液検査です。
当日は入院、次の日退院、ということから予定をすり合わせ、手術日は約1ヶ月半後となりました。
手術当日の流れ
- 7月17日
朝10時半に愛犬の引き渡し。前の日の晩は9時以降何も食べさせないこと、当日の朝は水も飲ませないようにと指示がありました。
手術が無事終わりました、と電話をもらい、現在の愛犬の様子を簡単に聞かせてくれました。
お迎えは次の日の夕方以降に来てください、とのこと。
手術後のお迎えの流れ
- 7月18日
お迎えは手術の次の日の夕方以降、ということで、夕方の診察が始まる時間に合わせてお迎えに。
愛犬の様子はぐったりしていて元気がない印象。麻酔が未だ効いているのか?痛み止めでボーッとしているのか?
- セフィクリア(抗生剤) 1日2回 /5日分
- メタカム(痛み止め) 1日1回 /4日分
- ファモチジン(胃薬) 1日1回/4日分
退院後は元気がないが徐々に回復してくること、安静にすること、今後の通院(抜糸の日)についてなどの説明がありました。
膝蓋骨脱臼(パテラ)手術のみの費用は264,000円。そのほか処方薬など諸々の費用を支払いました。
愛犬を連れて帰り、すぐにサークルの中へ。この日は帰ってきてからも元気がない様子で大人しく寝ていました。
手術後の通院・抜糸・経過観察
- 8月1日(手術から約2週間後)に抜糸
手術から約2週間ごに再度病院へ。抜糸は5分ほどで完了。今後の経過観察について説明してもらい、次回の来院予約。
- 8月27日(手術から1ヶ月後)再診
抜糸後の経過観察。レントゲンなどで膝の状態をチェックしてもらいました。これからは自由に動き回って良いが、激しい運動は徐々に慣らしていくように、などの説明をもらい、次の経過観察の予約をしました。
- 9月12日(術後の経過観察)再診
愛犬の状態についてヒアリングをしてもらい、術後の経過確認のためレントゲン撮影。可能であれば半年後にもう一度来院するようにとのこと。
そういえば、はなちゃんの調子が良くてすっかり半年後の病院忘れとったわ…
膝蓋骨脱臼(パテラ)|診察から手術・完治までの費用
手術代も高額やけど、なんだかんだの費用も結構かかるでー
もちろん、病院によって費用は違うから参考までにな!
手術前診察日の費用
初診料 | 1,320円 |
採血量 | 1,100円 |
血球計算 | 1,650円 |
血球性科学検査 | 550円 |
電解質 | 1,100円 |
CRP検査 | 1,100円 |
X線検査 読影料+関節 | 7,700円 |
手術前の診察では、手術可能な健康体であるかどうかの血液検査やX線検査などを行いました。
この日は、なんだかんだ合わせて合計費用14,520円。消費は税各単価に含まれています。
手術日の費用
入院(小型犬) | 3,300円 |
血管留置 | 2,200円 |
膝蓋骨脱臼整復術 | 264,000円 |
静脈点滴 | 2,200円 |
処方量 A・B・C | 352円 |
- 手術直後の薬代と商品代
セファクリア75(抗生剤) | 275円 |
メタカムチュアブル(痛み止め) | 220円 |
ファモチジン(胃薬) | 110円 |
エリザベスカラー | 1,210円 |
手術代だけだと264,000円ですが、実際の費用はそのほかのもろもろ合わせて273,867円。
手術後の抜糸費用
診察料 | 550円 |
抜糸 | 550円 |
合計費用1,100円。
術後の検診日の費用
診察料 | 550円 |
X線検査 読影料+関節 | 4,400円 |
処方料A | 176円 |
- 薬代
メタカムチュアブル | 220円 |
ファモチジン | 110円 |
この日は念のため、痛み止め等のお薬をもらって合計費用5,456円。
そのまた術後の検診日の費用
診察料 | 550円 |
X線検査 読影料+関節 | 4,400円 |
術後の経過観察としてレントゲンなどで4,950円。
犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)の手術代とその他もろもろの費用合わせて、ざっくり30万円と考えとくと良さそうやね。
膝蓋骨脱臼(パテラ)|手術後の傷と抜糸後の傷
術後1週間〜2週間の傷
術後からまだ間もない時期は、縫った傷口周りが盛り上がって腫れているのがわかります。また、傷口周りからお腹にかけてアザができており、膝周り全体が熱を持っていました。
しばらく痛くて舐めようとするから注意せなアカン!
術後2週間ほど経って抜糸の日が近づいてきた頃には、傷口周りの腫れや赤みもおさまってきましたが、糸が出ているのでまだまだ痛々しい感じがします。
腫れがちょっと引いたら、今度は痒がって噛もうとするから注意や!
手術から2週間|抜糸後の傷
術後2週間経って抜糸をした後は、徐々にカサブタになっているところが剥がれ、日が経つにつれ毛も伸びてきて傷跡が目立たなくなりました。
この頃には本人もだんだん傷が気にならんくなってるみたいやったわ〜
膝蓋骨脱臼(パテラ)|手術後のトラブル?
抜糸後に傷口から糸が出てきた!
抜糸後、そろそろカサブタも取れて傷口がキレイになり始めたかと思って触ってみると、何やら引っかかるものが…
よく見ると傷跡から2ミリほど手術用の青い糸が出ており、わんこが痛がる様子もないのでそのまま糸を引っ張り出してみました。
引っ張り出した糸の長さは4cmほど。病院に電話して確認したところ、糸が入ったままでも自然に溶けるので心配ない、取り出しても問題ないよ、とのことでした。
とっさに抜いてしもたけど、ほんま一瞬びびったわー
パテラ手術後もスキップする
膝蓋骨脱臼(パテラ)の手術を受け、半年経ってからも我が家のはなちゃんは走っている時にスキップしていました。
そのことを先生に伝えると、足にボルトが入っているため違和感を感じてスキップしたり片足を上げることがあり、そしてそのボルトは取り出すこともできるよ、とのことでした。
触診やレントゲンの状態からみると、膝のお皿が外れることはなくなっている、とのことなので、ボルトは膝の中に入ったままにしています。
現在、手術から2年以上経過していますが、小走りしながらたまにスキップします。
でも、手術前は頻繁に見られた「片足を上げてフラミンゴポーズ!」は全くなくなり、脱臼したかのように片足を引きずることも全くありません。
めっちゃ快適に走り回ってるで〜!
手術してない方の足を折り曲げている時あるから、今はそっちの方がちょっと心配やねんけどな…
膝蓋骨脱臼(パテラ)の手術前に準備しておくといいこと
手術前の準備①|サークルとサークルの屋根
適度なサイズのサークルを準備
手術後は安静にしておくように、という指示が必ずあります。この「安静に」というのは、できるだけ「歩かないように」ということなので、行動範囲を制限しなくてはなりません。
術後は基本的にサークルの中での生活が1ヶ月ほど続きます。散歩もダメ。抱っこして気分転換させることはできても、とにかくずっとサークル内での毎日が続きます。
室内犬でサークルなどに慣れていないわんちゃんは、術後の生活が苦痛に感じるでしょうから、まずサークルに慣れてもらう必要がありそうです。
幸い、我が家のはなちゃん(トイ・プードル)は、飼い主の留守中と就寝時はサークルに入ってもらう習慣があったため、術後の生活もなんとかやり過ごすことができました。
余談ですが、我が家のもう一匹の愛犬はサークル嫌いのため室内で放し飼いにしています。もしこの子がパテラの手術を受けたなら、約1ヶ月間、昼も夜もキャンキャンと泣き叫んでいたであろうと思うと、ワンコの負担も飼い主の負担も大変なものになっていただろうとゾッとします…
ワテのことやな!そやで!ワテは閉じ込められたら泣き叫ぶでー!
手術後の次の日には家に帰ってきたはなちゃんは、グッタリ?グッスリ?と眠っていましたが、十分に睡眠をとった後はサークルの柵の隙間から「出して!出して!」と言っているかのようにウルウル眼で訴えてきました。
そしてそれが叶わないとなると、今度は痛い後ろ足をかばいながら歩こうとします。
術後しばらくは、ベッドからトイレまでの数十センチの距離を片足ケンケンで移動し、徐々に両足をつき始めます。
大きいサークルでは歩き回って手術後の膝に良くありませんし、小さくて狭いと全く動けずストレスが溜まる…
我が家のはなちゃん(トイ・プードル 2.8kg)の体格に合わせ、トイレとベッドをゆったり置けるサイズを使いました。
サークルには屋根を付ける
術後1週間以上経過すると後ろ足の痛みも和らぎ、たまに両足をついたり、またケンケンしたりと動きが激しくなりました。
ママちゃーん、ここから出して〜な〜
1週間も閉じ込められっ放しの状態では、ワンコのストレスも極限状態のようで、ジャンプ!片足を庇いながらもまたジャンプ!
あかん、あかん、はよ屋根つけな!
使用していたサークルには専用の屋根も販売されていますが、私は板を組み合わせて自作の屋根を作っていました。屋根については以下の記事でご紹介しています。
市販のウッディーサークル用屋根はこちら
手術前の準備②|エリザベスカラー
パテラの手術後はエリザベスカラーを付けたままの生活が続きます。
病院でもらうエリザベスカラーはプラスチックの硬い素材ですよね。何度か使ったことがありますが、コンコンとあちこちにぶつけたり、寝づらそうでなんだかかわいそうに見えます。
また、プラスチックのエリザベスカラーはボタンをとめたり外したりする時に、結構大きな「パチッ!」という音がします。我が家のはなちゃんはこの音が苦手で嫌がるので、事前にエリザベスカラーを購入し、退院の日に持参し先生に見てもらうことにしました。
持参したのはこの2つのエリザベスカラー
サイズ | M |
本体直径 | 30cm |
頭回りサイズ | 20〜32cm |
適応体重目安 | 4.5〜6.5kg |
本体重量 | 100g |
せっかく2つも買ってんけど、先生にエリザベスカラー見せたら「これは傷を舐めるからダメ」って言われてーん!
持参したものがダメとのことで、しばらくはプラスチックのエリザベスカラー、飼い主が見守ることができる時には、柔らかいエリザベスカラーを付けてあげました。
グリーンのエリザベスカラー(M)は、やや大きめのサイズ(直径30cm)を選んだのですが、これも傷に届くとのこと。
普通に使っている時は十分な大きさに見えるのですが、柔らかい素材なので、クッションがムニュッ!となって傷周りに口が届きそうになることがしばしば。
1週間も経てば、傷が痒いんか、必死こいて後ろ足噛もうとしよるからなー
グレーのエリザベスカラー(S)は、首周りや適応体重から選びましたが、直径が26cmでは小さすぎたようです。
軽いし、アゴ枕としても良い大きさ、トイレまでのちょっとした移動もあちこちにぶつからずスームーズでしたが、やはり簡単に傷を舐めたりしてしまうので洗い代わりの一時的使用といった感じです。
傷口に口が届かなかったエリザベスカラー
サイズ | M3号 |
カラーの幅 | 12cm |
首周り | 23〜26cm |
重量 | 34g |
このエリザベスカラーは首周りに合わせてマジックテープ固定することができるタイプのため、今度はあえて大きめを購入。
実際につけてみるとかなり大きく、マジックテープの範囲では首からすっぽ抜けてしまったので、手持ちのマジックテープを追加して使用していました。
カラーの幅が12cmあり、立ち上がった状態でも床に付くぐらい。ベッドに行くのもトイレに行くのもあちこちに引っかかりやすくてとても歩きづらそう…
これはこれであちこち引っかかるから、結局サポートしたらなアカンねんけどなー
このエリザベスカラーを付けたままの食事は無理そうなので、ごはんのときは外してあげる、といった使い方になりました。
柔らか素材なので付けたまま寝たりするのは楽ちんそうでしたし、何より傷には口が絶対届かなかったので安心して外出することもできました。
手術前の準備③|ベッド・トイレ
手術後はずっとエリザベスカラーをつけたまま。顔の周りに大きな円盤みたいなものがあるので、わんこ本人も足元が見えない状態です。
エリザベスカラーの大きさによっては、ちょっとした段差(2cmぐらい)でも引っかかってしまってモゴモゴしている時がありました。
そのため、サークル内は段差をなくしてフラットにしてあげました。
ベッドは置かず、床に平たく毛布を広げて寝るスペースに。トイレもトレーは置かずに、シートだけを広げています。
膝蓋骨脱臼(パテラ)の手術後の生活におすすめなアイテム
手術後すぐはあまりにも痛々しい姿のため、トイレと食事の世話のほかは、サークルの外から頭を撫でてあげるのみでしたが、抜糸後の生活ではたまにサークルから出してあげていました。
我が家の愛犬「はなちゃん」は抱っこされるのが好きなため、私が家にいる時は1日何どもサークルから出してあげ、膝の上でおやつのガムを食べさせたり、抱っこして家の中やベランダを歩くようにしていました。
抱っこしてると満足げやったわー
手術後は抱っこやおんぶをして家事をする
ずっと見守ってあげたいのですが、やはり家にいる時は家事をしないといけません。そんな時に役に立ったのが、抱っこ紐のようなショルダーやリュック型のキャリーバッグです。
ほとんどのキャリーバッグはファスナー部分を少し開けてわんこの顔を出すことができますが、家事をするときはしゃがんだり前かがみになったりするので、わんこが飛び出しそうで心配。
顔だけをひょこっと出せて、体はなるべく動かないようにできるデザインを選びました。
手術後におすすめなキャリーバッグ①
- 首だけ出せるショルダーバッグ型
顔だけが出せるショルダー型のキャリーバッグは、料理をしている時は後ろに斜め掛け、掃除機をかけている時は前に斜めがけ、といった感じで使えます。
ショルダーバッグ型のメリット・デメリット
- いちいち肩から外さなくても、くるっと回せば前にも後ろにも掛け替えることができるので、家事をしながら様子を確認しやすい
- 片方の肩にわんこの全体重がかかるため、重くて疲れやすいし肩が痛い
後ろに斜めがけしてても、クルッと前に回して様子を見れるので安心!使用頻度高いキャリーバッグやったでー
手術後におすすめなキャリーバッグ②
- 首だけ出せるリュックサック型
ショルダーバッグ型と同様に顔出しの窓があるリュック型キャリーバッグです。
こちらも、背中に背負うだけでなく、前向きに背負ってワンコの様子を確認できますね。
リュックサック型のメリット・デメリット
- ワンコの重さが両肩に分散されるので肩が痛くなりにくい
- 前に背負うとわんこを抱っこしているような距離感になり安心感がある
- 飛び出し防止の紐を首周りちょうどに締めてしまうと、リュックを背負った時に首吊り状態になりやすい
- 飛び出し防止の紐をゆったり締めていると、窓から前足を出して立ち上がろうとする
- 背中から前、前から背中と位置を変えたい時に、いちいち肩から外す必要があって面倒
首周りの飛び出し防止用の紐を締めると、肩から降ろしている時は楽そうに見えても、背負うと首吊りになって苦しそうでしたし、緩く締めていると動きが固定できず心配…
リュック型で顔を出せるタイプはサイズ選びと、窓の高さに注意が必要かもしれません。
手術後のリハビリにおすすめのアイテム
手術後にリハビリ期間というものは特になく、「激しい動きや運動は控え、徐々に慣らしていってください」という指示のみでした。
わんこはずっとサークルに閉じ込められているので、サークルから出た瞬間、足が痛かろうと何であろうと喜んで走り回ってしまいます。
体重を支えながらゆっくり歩かしたり、時には持ち上げたりできるハーネスがとても便利でした。
リハビリにも家事中のキャリーバッグとしても使えて大活躍!
- 全身サポートの介護ハーネス
これ、ほんとに買ってよかったアイテムです。
ハーネスなんですが、体全身を支えるので安定してわんこを持ち上げることができます。
膝に負担がかからないように少し持ち上げ気味でふんわり歩かすこともできますし、紐の長さを調整すれば肩に吊り下げて家事もできます。
全身サポート型介護ハーネスのメリット・デメリット
- 少し持ち上げ気味で歩かすことができ膝への負担を軽減できる
- 走り出そうとした時に体全体を制御できるので、後ろ足だけに負担がかかる心配が少ない
- 紐だけ取り外しが可能なので、着せたままでもOK。キャリーバッグのように出し入れする手間がない
- 家事の際、斜め掛けやショルダー型キャリーバッグとしても使える
- 4本の足を穴から出すデザインのため、サイズ選びが難しい
持ち上げるとぶらーんと宙吊り状態になり、足の穴の付け根、首周りに負担がかかりそうなので、胴回りよりも足幅に注意して購入したところ、やはり胴周りがブカブカ 笑
ま、使えないことはないので大きいまま使用、本人は楽ちんそうでした。
はなちゃんは掃除機をかけると気が狂ったように走り出すねん。
せやから、元気になった今も掃除機の時だけこのハーネス付けて斜め掛けしてるで〜
まとめ
今回は私と愛犬が経験した膝蓋骨脱臼(パテラ)の手術と術後の生活などを紹介しました。
- 犬が片足を上げる、スキップする仕草を見せたらパテラの可能性大!
- セカンドオピニオンを活用して客観的な意見を確かめる!
- 膝蓋骨脱臼(パテラ)手術にかかる費用はなんだかんだで30万ほど!
- 手術後の生活はとにかく安静に!
- 約1ヶ月間はサークルの中での生活のため、快適に過ごせる工夫を!
金銭面だけでなく、手術がうまくいくのか、術後の生活を面倒見切れるのか、という不安から、手術をするかどうか迷いましたが、今となってはさっさと決断して良かった、とつくづく思います。
参考にしていただけたら幸いです。
はなちゃん、これからも思う存分走り回ってな〜♪